結婚を決めるまでシリーズ、しばらく間があいてしまったので、
そろそろ続きをば。

前回までの記事はこちら
付き合って3週間で結婚を決めるまで  ② 
香川へ旅立ってしまった夫氏(付き合いたての彼女
持ち)

一瞬で恋に落ち同時に失恋した私は、東京で割りきって日々の仕事と、新たな出会い探しに励みました。

その間、出会った男性は数知れず。
不思議な男性にもたくさん会いました。
「こんなひといるの!?いや、もう私の常識でははかれないんだけど…」と思うような人にも。

そのなかで比較的ちゃんとコミュニケーション成り立ったなぁと思うお相手が、渋谷の某企業にお勤めの方。以前ブログに登場しました。結局なんの実りもありませんでしたが。

ほかに印象に残っているのは、食事に誘われて気軽にいってみたら、
自分の半生をドラマチックに語りながら、板張りのカウンター席でギラギラした目でじりじりじりじりと寄ってきて(恐怖)、彼がトイレにいってる間に座布団を30㎝離した人。
「結婚とか考えてるの?」ときかれて
「うん、そりゃね。いい人が見つかれば。」
そう答えたのが予想外だったようで、
「そ、そ、そうだよね。そういうふうにゆったり構えてる人のほうがいい人と結婚できるよね、うん。」
と気の抜けたフォローの台詞が。

よほど結婚焦ってると踏まれていたようで。
でも当時まだ25でしたから、そんな「誰でもいいから今すぐ結婚したいの!」とはなりません。というか、何歳であってもそんな気持ちで結婚してうまく行くわけない。

世の中いろんな男性がいるよな、つくづく。
と身に染みて感じた期間でした。


そうこうしているうちに、年末になったので実家に帰省しました。
帰省したところでクラス忘年会以外は特にすることもなく、ごろごろ読書などしていたら、ふと思い出したのです。

Iくん、げんきかなぁ…

クリスマスはきっと彼女と過ごしたんだろうなぁ。
でももう年末。実家で暇してるよね、きっと。
遠距離の彼女と年末ずっと一緒ってことはないだろうから、
メールくらい、メールくらいしてもいいよね!?


そう思った私は
「久しぶり!元気~?実家に帰省してるんだけど、意外と暇だよ(笑)」というような軽いメールをドキドキしながら送ってみました。

数十分後、携帯が鳴った!

「お久しぶりです!メールありがとうございます。実家で暇してますよー。




ちなみに、遠距離は続きませんでした。 」


(・∀・)ん?

私いま、空目した?
ゴシゴシ

でも何回読んでも
「遠距離は続きませんでした。」
と書いてある。

つまり、彼女と別れたのね?
あなたいまフリーなのね!?


いやでもフラれて落ち込んでるのかもしれないし、ここは慎重に…
「え、そうなの?残念だったね…」
と返してみたところ、
「いや、もう仕方ないです!縁がなかったんですね~」
とカラッとした返信が。

そんなに落ち込んでもないみたい。

フリーになったということは、誰にも遠慮することなく連絡とれるじゃないか!
メールしていいんだ!

ということで、なんとなくそこからメールのやり取りが始まったのです。
コンスタントに、一日2通ずつくらい。
そのうちに年を越して、お正月にこんなメールが。

「そういえば、今月○日に、友達の結婚式で東京いくんです。翌日、よければご飯でもどうですか?」


ひゃっはーーーーーーっ!!!

嫌われてない、嫌われてない!これは少なくとも人間としては嫌われてないぞ!


というのも、夫氏はわりとそつなく礼儀正しいタイプで、ましてや私はサークルの元先輩。
後先考えると邪険に出来なくてメール返してくれてるのかな、なんてちょっと不安だったんです。

でもわざわざ誘ってくれた。少なくとも嫌々メールしてるんじゃないんだ!
と、ニヤニヤ小躍りしました。


もちろんOKです。というか万障繰りあわせます。
とは返せず、
もっとさりげなさを装ってOKしましたが、浮かれきっていました。


お正月休みも終わって、東京で仕事の日々が再開します。
その間も、すでに決まっていた合コンに励みました(笑) そこで元同僚の女友達から得た貴重かつ超重要な学びがあったのですが、それはまた別の機会に書きますね。
 
そんな日々ですが、頭のなかでは、夫氏とのランチにいったい何を着ていけばいいのやらとそればかり考えています。

なんせ、彼の好みのタイプが全くわからない。

昔、あややこと松浦亜弥さんの歌で
 迷うわ♪セクシーなの、キュートなの、どっちが好きなの~?♪
ってフレーズありましたがまさにそれ!
何もわからない…

大学時代の彼女はどちらかというと可愛い系でしたが、それが好みとも限らないし。
唯一きいた好きな芸能人はテイラー・スウィフトだし。参考にならん、人種からして違う…。

迷ったところで、セクシーにもキュートにもなれるのかと訊かれると、
いや正直なれませんが、
でも、ね。
服とかメイクとか、ちょっとでも好みに近づけたいじゃないですか。
女心です。


そして当日。
迷ったあげく、どちらともつかない中庸な装いで、待ち合わせ場所の丸ビルへ。
バッグのなかには、使うかわからない危険きわまりない武器を忍ばせて。


待ち合わせ場所へ到着すると、夫氏すでに来ています。
「ごめんね!まった??」
「いえいえ、ちょっと早めについちゃったんです。全然大丈夫ですよ☆」

…あぁ、久しぶりにあったけどなんて澄んだ目なんだ…!!
(夫の目は別にいたって普通の目ですが、恋してる女子の目にはこう見えました、はい。)

上の方のフロアにある景色のいいイタリアンに入ることにして、
それぞれのお料理をシェアしながら、ひたすらお喋り。

前の彼女と別れた話も、さらっとだけど聞けました。
遠距離だったことも多少は影響したけれど、それよりもお互いが恋人に求めるものや、付き合うスタンスなんかが一致しなかったそう。なるほど…。
「自分が必要とされてる感じがしなかったんだよね」
←この辺りから段々敬語もとれてくる

ふむ、必要とされてる感を良しとする人なのね!いいねいいね!
私の容量小さい恋愛ハードディスクに、情報ひとつ記憶。

そのあとも、小林麻央・摩耶姉妹の話になったとき、
「姉と妹どっちが好き?」と聞いてみたところ、

「うーん、妹ですかね。なんかこう、夫を立ててる。姉の方は、あのテンション高いキャピキャピ感に俺はついていけなさそう」

いいねいいね!私キャピキャピしてないよ!
ぎゅいーんと、恋愛ハードディスクにまた記憶。


とまあそんな下らない話をしつつも、
お互い故郷が遠いので、東京で独り暮らしだといつまでも「仮住まい」のようで落ち着かない。はやく結婚して根を下ろしたい。
というような真面目な話、
もっと突っ込んだ人生観の話なんかも出来て、

あぁやっぱり価値観が合うなぁ…としみじみしたところでランチ終了。

お天気がよかったので、和田倉噴水公園に散歩にでも行こうということで、お店を後にしました。

武器はまだバッグのなかであるか分からない出番をうかがっています。


長くなってきたので、続きはまた後日!