アラサーライター吉原由梨の 「ようやく大人 まだまだ女」

フリーライター/コラムニスト、吉原由梨のブログです。 Webサイトを中心に執筆しています。 都内の大学法学部卒業後、 ITメーカーOL→ 研究機関秘書職→ 専業主婦→ フリーライター兼主婦 日々感じること、ふとしたことからの気づきを綴っています。恋愛と結婚を含む男女のパートナーシップ、人間関係、心身の健康、家庭と仕事、グルメや読書の話など。美味しいもの、マッサージ、ふなっしー大好き。 Twitter:@yuriyoshihara こちらもお気軽に。

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イベント

先週末、世間がハロウィンで浮かれまくっているなか、ハロウィンのハの字もなさそうな街、神保町に行ってきた。

見事なまでに期待を裏切らない!なんとそこでは「古本祭り」が行われていて、仮装より古書に興味津々な人々でごった返している。あぁ、落ち着く……。

 

が、私のお目当ては古書でもハロウィンからの逃避でもない。

三省堂書店神保町本店で開催されるトークショー&サイン会である。「僕も芥川賞とったんです。」の手書きポップを紀伊国屋書店に残した「又吉じゃない方の受賞者」羽田圭介さん。

 

「じゃない方」なんて世間で言われていても、わたしにとっては「羽田圭介である方の受賞者。」大ファンだ。

最近テレビでそのナイスキャラぶりが有名になりつつあるが、作品も素晴らしい。『スクラップ・アンド・ビルド』は自分より一つ年下の男性がこれを書くのか……としみじみ感じ入るほどに鋭く、かつどこかユーモラスな作品だ。

 

そんな羽田さんに会えるなんて!サイン会まであるなんて!

予定の確認もせずに申込み、当日はちょっと遅刻しそうになったのでタクシーを飛ばした。

ぎりぎりセーフで会場に滑り込み、普段こういう会場では「ちょっと後方の通路側」の席を狙う私がそのときばかりは「前方の両隣はさまれている席」を選んで待機。

 

間もなく登場されたご本人は、見事なまでにテレビの通り。本物だー!!! でも想像より少し長身?そしてちょっとお太りになった?いや、つかれてむくんでるのかな…。などと考えつつ、でもとにかく羽田さんの実物がこの場にいるのである。
私から5メートルほどのところにいるのである。
タクシー代なんて痛くもかゆくもないわ、あぁ来てよかった。

 

そこから、事前に会場のお客さんから羽田さんにききたいことを書いてもらったアンケートをもとに、司会の方が羽田さんに質問を投げかけていく形でトークショーは始まった。

ちなみに、某有名ドキュメンタリー番組のカメラが入っていた。「どっちかっていうと、ドキュメンタリー番組よりフ○イデーのカメラに2人で撮られたい」などと思いつつ、トークショーに耳を傾ける。

 

◇テレビ出演について

まずはやはり最近テレビへの露出が多いため、テレビ出演に関する質問が多かった。

それに対する羽田さんの回答に共通するのは「とにかく嘘をつきたくないんですよ」ということだった。トーク番組であっても、密着取材型の番組であっても、自分のキャラを作るために嘘をつくようなことはしたくない、と。なので、打ち合わせの段階でスタッフさんが落としどころありきで「これこれこういうエピソードとか、ありますよね?」と言ってきても「いや、ないです。」とあっさり切り捨てるらしい。

また、テレビで見られる自分が本来の自分であるかについては、「嘘は一切言ってないし見せてもいない。だけど、編集の段階である部分は使われ、ある部分は捨てられる。そうすると、必ずしもそれは本当の姿を映しているわけではなく、ある意味では作られた『嘘』になっている気もする。」と話していた。非常に率直で、真摯な回答である。

 

これはもっと後のタイミングで話していたことだが、「ポメラ」という機器を執筆に使用しているそうで、ビジネス雑誌などの取材でその話になると「あ!じゃあ先生はどこでも仕事ができるようにツールを持ち歩いていらっしゃるんですね!」とこれまた落としどころありきの質問が来るらしいのだが、実際には羽田さんは家でしか執筆はせず、持ち歩けることがウリのポメラを持ち歩くことは無いらしい。しかも使う理由は「目が疲れないから。」これまた嘘はつきたくないということで、「いえ、そういうことじゃないんです。」と断固否定するらしい。

 

そういうことが多発するので、取材はちょっと疲れるんですよねー……と語っていらした。

私はインタビューの経験は多くないが、ずしっと心に来る言葉だった。インタビュー対象者にこういう思いは絶対させちゃいけないな、と改めて取材する側の心構えを強く律した瞬間だ。

 

しかし一方でテレビに出演するというのは、創作のアイディアにつながるメリットもあるらしい。これまでは自分の実体験や周囲の世界の中からヒントを見つけてきたが、テレビというこれまでとは全く違う“俗っぽい”(マイナスのニュアンスは感じませんでした)世界との接し面白い体験が出来ることで、また違う経路からのアイディアが生まれてくるかも、という感覚はあるそうだ。

 

総じて、テレビに出るのは「すごくうれしい」わけでもなく「すごく苦痛」というわけでもなく、メリットデメリットあるよね、と淡々と述べていた印象だ。

ドラマ化や映像化にもそこまで興味は無いし、テレビに出たからといって本がバカ売れするわけでもないし……と、テレビ出演の嵐に舞い上がっている感はまったくなかった。

 

あ、でも1点、「テレビ局で出る弁当がもの珍しくて2個食ったりしてたら、顔とか腹とかとんでもないことになっちゃってヤバいっすよ」

……それなりには、はしゃいでいるらしい。

むくんでるんじゃなくて、お太りになったようです。

 

 

◇ラジオの魅力について

テレビは全く見ないという羽田さん。執筆時は無音でないと書けないが、情報はラジオから得ているそう。「ラジオの魅力はなんですか?」という問いに対して、「テレビはどうしても大衆向けにキャッチ―で分かりやすいことを追求しないといけない。だから難しい話題になかなか切り込まない。それに対してラジオは、難しい話題にもあえて切り込んでいって、パーソナリティさんが一生懸命言葉を尽くしてリスナーに分かるよう届けよう、とする。そういう意味で大衆に迎合しないのは、ラジオの良さかと思う。」と答えていらした。

このテレビとラジオの違いについての見解はそう目新しいものではないけれど、羽田さんの執筆に対する姿勢や、メディアに対する考え方に親和的だなぁと思う。

 

 

◇『スクラップ・アンド・ビルド』について

説明するまでもない、このたびの芥川賞受賞作品。この作品は、「病気小説」という昔から延々と書かれているジャンルにおいて、これまでとは違う、まじめ過ぎず深刻過ぎない作品を書きたかったそうだ。読んだときそこはかとなく漂うユーモラスさは、その意図から来るのかなぁなんて思いながら聴いていた。

タイトルをカタカナにしたのも、漢字2文字、などで書くよりカタカナで長々と書いた方が“アホっぽい”感じが出るかなと思ったからだ、と語る。

なるほど、うーん、あほっぽいとは感じないが、漢字で書かれるよりはカジュアルな感じがする。

 

 

◇次回作について

いまは、長編の次回作に取り組んでいるらしい。当然未発表作品なので多くは語れませんが……と前置きしつつ、話してくださった。

スクラップ・アンド・ビルドはある意味、「天に唾吐く行為」(いつかは自分も老人になるのにその老人と若者が対立する)を描いていて、いうなれば縦の対立である。次回作はそうではなく、横の対立を描くものにする、と。

ご本人いわく、珍しく編集者さんといろいろ意見を戦わせながら書いている作品らしく、発表が楽しみである。

 

 

◇質問タイム

ラスト10分は、聴衆の中から質問を募る時間になった。
 

!!!

私のききたいことは、

「好みの女性はどんなタイプですか?」だ。

 

でも、皆さんすごくまじめな、小説に関する質問をしている……。

 

どうしよう、どうしよう、どうしよう。聞きたい、でも、羽田さんに白い目で見られたら立ち直れない。

 

と、うじうじ悩んでいるうちに10分は終了した。

 

……相変わらずチキンな私。

 

 

☆サイン会

著書にサインをもらえるので私も自宅にあるスクラップ・アンド・ビルドをいそいそと持参した。

前の座席の人から順番にサインをもらう列を作るのだが、なんと「撮影OKです!」とのスタッフの声。

なんですと!?

それ事前にいってよ、デジカメもってくるよ~。と思いつつ、

サインする羽田さんの姿をスマホのカメラにおさめる私。

そして驚いたことに、サインをした後一人一人とツーショット撮影可能というサービス旺盛っぷりで、全員がサイン→撮影→握手 をしていくものだから、進まない 笑

中には一人で6冊くらい持ってきてすべてにサインしてもらう強者もいて、進まない。

 

サインをする羽田さんもさぞお疲れだろうな……と思いながら順番をまっていた。

 

会場がこじんまりしていたので、羽田さんとサインしてもらっているお客さんの会話が私の位置まで聞こえてくるのだが、一番ナイスなお願いをしていた女性がいた。

事前に彼女は撮影NGだと書店スタッフがTVクルーに伝えていたので、顔が出せない事情があるのかな、くらいに思っていたら、

「あの、変なお願いなんですけど、好きな四ケタの数字を書いていただけませんか?」

「数字ですか?」

はい、暗証番号にします!誕生日意外に思いつかなくて……。」

 

え。

 

会場全体に広がる爆笑。羽田さんも、「いいんですか!?これ責任重大じゃないですか!」と笑いながら四ケタひねり出していた。

すごくいいアイディア(笑) そりゃ撮影NGだわ!

 

 

そして待ちに待った私の番。

ごくごく普通に、「はじめまして。」とあいさつをして、本にサインをしてもらい、「あの、深イイ話みて感動しました。快楽と苦しみは常に同居しているっていう言葉、共感というか…感動しました。」と伝えるのがせいいっぱい。気の利いたトークなんて無理。どうでもいい人にはべらべら喋れるのに、どうでもよくない人にはかたまっちゃう病、発症。

それでも羽田さんの受け答えは優しくて、「ほんとうですか?いやー、全然たいしたことないですよ。」と話した後、写真をとって、しっかりと両手で握手しながら「ありがとうございました。」と目を見ていってくれる。その距離20㎝(推定)。

「頑張ってください。応援してます。」と必死にこたえながら、ドラマ「やまとなでしこ」で桜子さんに合コンで落とされる男の気持ちを理解した。これか。

 

 

その日の夜、サインと写真を眺めながら余韻に浸っていたことは言うまでもない。

 

 

総じて、テレビで見るように面白い方ではあるものの、それ以上に真摯で、哲学的で、サービス精神もあり、そしてただただ「いい小説を世に出したい」という思いの強い方だなということが伝わってきた。

やはり直接話を聴けるのは良い。話すテンポ、言葉の選び方、話の組み立て方、発している空気も編集なしで全部感じ取れる。

最高の時間だった。

 
次はぜひ、フ○イデーで。
 

 

後記:

実は、この記事をブログに載せるか迷った。私はトークショーの内容を録音したわけでもないし(録音禁止)、メモしたわけでもない。全て記憶に頼って書いている。ダンベルを買った話や最新の腹筋トレーニングを実演したことなど、省いた部分もある。たとえ商業目的でなくても、そういう「完全でない情報」が人の目にさらされるのは、羽田さんにとってあまり歓迎できないことかもしれない、と思ったからだ。

でも、一ファンがイベントに参加した思い出を記していることに気分を害すような人ではないだろう、と判断して載せることにした。ご本人の目に触れる可能性は低いが、もし関係者の方ご覧になったら、こういった逡巡があったことをご理解いただきたい。

 

 1018日、ブロガーズフェスティバル2015というイベントに参加しました。名前の通り、ブロガーさんのお祭りです。

お祭りといっても単なる情報交換会や交流会ではなく、ブログに関する各分野に秀でた方が登壇され、それぞれ講義を繰り広げてくださるという、セミナー色を含むものです。その登壇者の方々がまぁ豪華!!垂涎ものです…。

 

ですが生まれてこのかた、フジロックをはじめとする音楽フェスにも、とにかく「フェス」と名のつくものに参加したことのない私。

しかも、ブロガーズフェスティバル。私はブログを書いていますし、読んでくださっている方はご存じのとおり、毎回つらつらと長く、愛情かけた文章を一つずつ生み出しているつもりです。でも、マネタイズもしていなければ、人気ブロガーというわけでもない。「ブロガー友達」のような存在もいません。

そして本業は、取材記事やコラムを書いて、メディアに寄稿して発信していただくこと。商業ライター/コラムニストです。

なんだか場違いのような気がして、参加を迷っていました。

 

 それでも結局参加してみることに決めたのは、

・仕事に対して最近個人に考えている課題のヒントが得られる気がし
・いつも読んでいるブロガーさんと直接話したい
・商業ライター/コラムニストと隣接するブロガーの世界を覗いてみたい。絶対発見があるから。
・そしてそれを自分のブログにも活かしたい
大きくこの4点です。

 各セッションの登壇者のお名前と話すテーマを見たとき、これはきっと得るものがある、

と思えました。


◇当日のセッション内容と感じたこと

内容の詳しいレビューは、おそらく他のブロガーさんがたくさん書かれていると思います。このブログでは、忠実に再現するというよりも私の印象に残った点を書きますので、「正確な内容をすべて知りたい」と思われる方は他のブログもチェックされることをお勧めします。また、聴くこととメモに集中していたので写真は一切ありません。文章ばかりで読みづらいと思いますが、ご了承ください…。

1セッション:朽木誠一郎さん「ライターとブロガーの違い」
一つめのセッションとしてはぴったり。LIGで編集長をされていた頃から、Twitterを通じて、ライティングスキルについての記事を拝読していました。転職されてからも、ブログや、お仕事の記事を拝読しては、とてもクリアな文章でわかりやすいな(そしてユーモアも素晴らしい)といつも感銘をうけてきました。

そんな方のセッションなので、もうこれはやっと生でお話が聴ける!と前から3列目(大学時代ではありえない)で拝聴。
 セッションの内容も、基本的ながら大切な、本質的なことに言及されていて、やはり腑に落ちます。大学の講義もこれくらいクリアだったらどんなによかったか

 

まず「ライター」というのは広義には包括概念であって、ブロガーも商業ライターもコラムニストも記者もそこに含まれるというお話でした。ただし、商業ライターは「他者の意見」を伝えるもので記者に近く、ブロガーは自分の意見を伝えるもので「コラムニスト」に近い、と。表題の答えを端的に示されたのが、ここかな、と思います。

この区別は私も日々感じていることで、取材記事やPR記事を書くときの自分の立ち位置と、コラム的文章を書くときの立ち位置は全く違うんです。その体感があったので、この解には深く深く頷きました。

 

また、「メディアとは、情報伝達におけるモビルスーツである。発信したいことをより速く、広く伝えるための手段。ただし、その力が強大なだけに、取り扱いに注意しなければいけない。」というお話も。これも納得です。強い手段であるからこそ、両刃の剣。真摯に、心を持ってつかわなければ誰かを傷つける可能性が多分にあるのです。
 普段から、あまり強い言葉は使わず、でも説得力がある文章を書かれる朽木さんらしい警告だなと感じました。
 最後に、ライターの魅力について「頭の中から生み出される文章というものが価値を生み出していく。それは素晴らしく夢がある。」と仰っていました。すべてのライターの心にしみる言葉だと思います。あと、「人の職業を悪く言うな 」も()


 セッション後、ご挨拶した際に、ちゃっかり講義に関係する私の個人的な迷いや疑問の話をしたところ、真摯に答えてくださいました。アドバイス、しっかり受け止めさせていただきます!




2セッション:Edge Rankのみなさん「ブログのネタを多様化させるための秘訣~ブロがーメルマガEdge Rankメンバーが語るオフラインでの活動~」

 

個性豊かな8名(お一人はアメリカからオンライン中継参加!)が、代わる代わる登壇されました。
東京の外から発信する方、
東京近郊にいるけどあえて地方に潜入取材にいって発信する方、
東京の中から発信する方、

それぞれの視点が面白い。
 皆さん共通して、ブログやネット上での活動と、それ以外(
オフライン)での活動をうまく結びつけていき、両者が相乗効果をうむという現象・効果を重視してらっしゃいました。ブログがきっかけでいろいろなチャンス(具体的には、TVやラジオへの出演、書籍の出版、町おこしへの参加、様々なイベントの実施など)が広がり、そのチャンスをつかんだ経験からまたブログのネタがうまれる……非常に良い循環の中にいらっしゃること、そしてもちろんそのために人一倍行動されていることが伝わってきます。
 

編集長の奥野さんは、「飲みにいくだけでも仕事につながったことありますよ」と何気なく話してらっしゃいましたが、それはその時点までの積み重ねと実力あってこそ。でもそれを、軽いタッチで気さくに話される人柄が、またブログにも反映されているなーと感じながら聴いていました。

そして「とにかく動こう、人に出会おう。」

これがこのセッションで一番強く押し出されたメッセージかな、と思います。ずーっとパソコンと向かい合っているのも良いけれど、「動く」ことでチャンスが見つかったり、それがブログにもいかされたり…。もちろん書くジャンルによって差はありますが、「リアルでの行動」の重要さに改めて気づかされたセッションでした。

 



3セッション:鳥井弘文さん、紫原明子さん、ファーレンハイトさん「これからの個人とブログとメディアのつながり」

 ブログをきっかけに、寄稿や連載、編集長やメディア運営など幅広くご活躍されているお三方の登壇です。一番聴きたかったセッションかもしれません。

 

セッションが始まってまず感じたのは、チームワークの抜群さかなりの打ち合わせをしてこられたんだろうなと伝わってくる、きちんとまとまったトークセッションである一方で、その場のオーディエンスの属性やニーズにあわせて柔軟に話すポイントをアレンジしようという姿勢にも、お三方の真面目さと、プロフェッショナルなサービス精神が表れていました。
  

セッションの中で特に勉強になった点を挙げていきます。

 

まず「連載や寄稿では読後感を大切にしている。」というお話。「高揚感を得てほしい。」「いい気分になってほしい。」などそれぞれ読後感をゴールとして設定して、そこから逆算して文章を書かれることもあるんだそうです。この考え方は自分が文章を書くとき明確に意識したことが無く、せいぜい「文章の雰囲気」や「文章を読んでの印象」どまりだったので、これからぜひ取り入れようと思いました。

 

また、ブログをきっかけに執筆の場を広げたいなら、一時的なバズは最初の知られるためのステップとしては必要かも。ゲスい話や、突飛な教訓もたまには必要。でも長く寄稿や連載をするなら、それをずっと続けていくのではだめ。『結局自分が何を伝えたいか』のゴールを持っておくことが肝心。とのお話も。
言い換えると、「下剋上のち、天下統一。いつまでも過激なことや突飛もないことを書くのではない。下剋上がすんだら、いかに天下統一して泰平の世を作り出すかというようなビジョンが必要。」と、特に鳥井さん、紫原さんが強調されていました。
 ファーレンハイトさんも、「かつてはメディア側もとにかくバズらせて下さい、ホットエントリー入りさせてください、という依頼をしてくることが多かったが、最近は減ってきた。それ以外の価値が、認められつつある」と。

このお話には、深く聴き入った人が多かったのではないかと個人的に思っています。

「バズる」という現象の是非についてはもう賛否両論あり過ぎるくらいですが、激しく肯定するでも否定するでもなく、バズにも良い面があるが、それが最終目的ではないんだ、乱世で名を上げるには有効だがそのままでは良い世の中を長続きさせることにはならない、と冷静かつニュートラルに語られる言葉は非常に建設的でした。しかもそれを実践して活躍してらっしゃる方々の言葉ですから、説得力も十二分です。


 そして、ファーレンハイトさんがおっしゃったジャンルにおけるポジション取りの重要さ」も、なるほどと納得しました。いくらレッドオーシャンな分野で書いていても、その分野で10番目くらいまでに名前が挙がる存在になっていれば、寄稿も連載も依頼がきやすい、と。たしかにその通りです。

 私自身がとても共感したのは、「エッセイは身を削る。体験の蓄積が必要。」という紫原さんの言葉です。紫原さんは、「寄稿や連載の場合、エッセイには実体験・エピソードと、教訓・思いの両方が必要」と話されていました。紫原さんと私では書いている文章の量もレベルも全く違いますが、私も「エッセイ」的な文章を書くときは自然とその両者を盛り込んでいます。(このブログで【エッセイ】とついている記事もほぼそうです。)

私でさえも、実体験をエピソードとして書き、そこから得た教訓や考えを文章化するときは、身を削りながら書いている感覚になり、消耗します。また、そういった文章は自分の人生体験のストックを一つずつ引き出して書いているようなものなので、新しくストックをどんどん作らないといけない。ストック無くなったらどうしよう…という思いにいつも駆られます。
 そんなこと思っているのは私だけなのかなぁと思っていたら、なんと今をときめくエッセイストも同じことを感じてらっしゃるとは!連載をたくさん抱えてらっしゃるぶん、そのプレッシャーはどれほどか想像がつきません…。私も感性を磨き、体験をどんどん増やしていこうと改めて思った瞬間でした。


……あと個人的な、かつとても薄っぺらい感想ですがファーレンハイトさんと鳥井さん、それぞれタイプは違えどイケメン過ぎです二人に囲まれる紫原さんがうらやましい……。でも、紅一点の紫原さんの緊張気味の笑顔と柔らかさとが、セッションをあったかく華やかにしていました。

3人とも書かれる文章のジャンルも、文体も、煽るか煽らないかという点でもそれぞれ違います。でも、その違いをリスペクトしあいながら、本質的なところでは考え方が一致しているんだなぁという印象が強かったです。

 本当に勉強になるセッションを拝聴できました。

 

 

3セッションともどれも聴きごたえがあり、笑いどころもあり、大変有意義な時間でした。

 

 

◇ライトニングトーク、懇親会

その後のライトニングトーク(事前に応募したブロガーさんが5分間で自分のブログについて自由にプレゼンをする。聴衆による投票有り。)で登壇された皆さんもそれぞれに素晴らしく、特に優勝された宮原さんの「ブログでは文章が読まれているのではない、自分自身が読まれている。」というメッセージは真理をついているなぁと、一票入れさせていただきました。

 

懇親会では、日頃ブログを拝読しているブロガーさんや、初めて出会う方ともご挨拶でき、人見知りの私にはハードル高めの時間でしたが(笑)本当に参加してよかったです。

 

 

◇全体を通じて

「専業ブロガーとして生計をたてたい」とは思っていない私でも、ブロガーズフェスティバルで学ぶことは山ほどありましたし、何より参加しなければ知ることが出来なかった世界を覗くことが出来ました。日頃自分が生きている世界と、言ってみれば「隣接している」分野ですから、改めて自分の立ち位置やこれからも方向性を客観視する機会にもなります。先輩方に相談にのっていただく機会も得られました。目から鱗が落ちるような貴重なアドバイスに感動です。

このような素晴らしい場を提供してくださった主催者やスタッフの皆様、ツイッターで「行こうかなぁ、場違いかなぁ。」とぼやいていた私に「ぜひ!」と背中を押してくださった紫原さんとファーレンハイトさん、事前にもろもろ親切なご案内を下さった実行委員長の奥野さん、登壇者の皆様、お話しさせていただいた皆様に、心より御礼申し上げます。

 

 

そして、この長い長い記事(5000字強)を最後まで読んでくださったあなたにも、感謝申し上げます!

 

 

(追記)会場でスポンサー企業様から、「レビュー記事を書いてくれるブロガーさんにはチーズケーキを提供します」という魅力的すぎる提案があり、当然「書きます!」と喜び勇んでチーズケーキを持って帰った私。近いうちにレビューします☆

#ブロフェス2015 

もう気づけばお盆前です。
お盆が終われば、まだまだ暑くてもなんとなく気分は秋モード。街には秋服が並び、秋刀魚が出回り、海水浴もおしまい。

短い夏が始まって、暑い暑いと日々過ごしていたら、あっという間に終わりを告げてしまうのがこの季節。暑いのは参るけど、好きな季節だけに寂しいものがあります。


今年の夏はバッタバタな我が家も、さすがに1個ぐらい夏らしいことしたいね、ということで見に行ってきました!
東京湾花火大会!
オリンピックの向けての東京湾開発の関係で、今年でおしまいだとのこと…
会場のチケットを取っていたわけではないので、混みすぎない穴場スポットを狙いました。


開始一時間前に到着して、立ち見でしたがなかなか良い場所がとれましたレインボーブリッジ真正面。
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そしていよいよ薄暮のなか始まった花火!
前に見た一昨年はリサーチ不足で、いろんな橋や建物に邪魔されて欠けた花火だったので(笑)真ん丸い見事な花火をバッチリ見られて感動
王道の黄金色から、カラフルなものまでバリエーション豊かで、正式な会場でないにも関わらずあちこちから拍手や歓声があがっていました。

だんだん暗くなって花火がより映えるように。

カラフル💛
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私の一番好きな、垂れる大玉
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「さくらん」みたいな鮮やかな真っ赤な花火
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どれも見事でしたよ(*≧∀≦*)

クライマックスは大玉の連続技が大迫力でしたが、見るのに必死で写真はありませんww


今年で終わるのは本当に惜しい。

いつも思うのですが、花火は単にうつくしいだけでなく、日本人の美学にしっくりと来るのではないでしょうか。桜が愛されるのも「散り際の良さ」ゆえといわれますが、桜はそれでも1~2週間咲きます。
それに引き換え花火はほんの数秒。熟練の花火師さんが一年かけ丹精込めて作った花火が、そのほんの数秒輝き、人々の心に鮮烈な印象を残し、きれいさっぱり姿を消すわけです。

もちろん私も含めてそんなこといちいち考えながらひとつひとつ見ている訳ではありませんし、中には「花火よりビール」な人もいるとは思うのですが(笑)、それでも無意識に、一瞬のためにこめられた情熱、一瞬の強烈な華やかさ、潔い散り際を、なんとなく心地よく感じるのは日本人の心かなぁと思います。


もはや夏の風物詩をこえて、なんともいえず心ときめくイ ベント(デートの口実??)になり、女子たちに着心地良いとは言えない浴衣をこぞって着させて場合によっては美容院にまで行かせてるわけですから、花火の引力とワクワク感は相当なものです😉✨


私も文章を作り出し、表現する側になりました。(まだ5ヶ月ですが。)
そう簡単にはいかないでしょうが、いつか、誰かの心に鮮烈な印象、もしくはしみじみと染み入るような余韻を残せる書き手になりたいと、今年はまた少し違った思いを抱いた東京湾花火大会でした。
表現者に限らず、きっとどんなお仕事にもある面ですよね。誰かの心に大きなインパクトを残すか、もしくはしみじみとした余韻を残すか、もしくは花火師さんの準備期間のように、周りから意識されなくともなくてはならない重要な役割をになっているか。

子供の頃ははしゃぐだけだった花火、大人になるとちょこっと見方がかわりますね。ま、私9割がたはしゃいでましたがっ(笑)



しかし、しつこく二度目ですが、今年で終わるのは本当に惜しい!

オリンピックの開発が一段落したら、また少し形を変えてでも再開してほしいものです。
海風を感じながら、レインボーブリッジと海と花火と高層ビルが一気に目に飛び込んでくるあの数時間は、東京にいる幸せをあらためて感じさせてくれる束の間の至福です。

奪わないでー!


あぁそういえば、上空をヘリが何機か飛んでいて、あーあれに乗っている人は「夏の星座にぶら下がって 上から花火を見下ろしてー♪」いるんだなーと思ったけど、私は高くて狭いとこ苦手だからいいや(笑)


ラスト東京湾花火大会、見に行けてよかったです。
短い夏が終わりを終わりを告げるまえに、思い出もつくれました。
リフレッシュした~❗
あとはまた気力体力のペース配分に気を付けながら、暑い~暑い~といいながら毎日を必死に消化する夏になるのかな?

でもそれもまた良しです。短い夏のあとには、必ず成長が待っているので

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