少し更新の間があいてしまいました。気候のせいか、少し低調気味の吉原です。
 
たくさん読んでいただいている 
「付き合って3週間で結婚を決めるまで」シリーズ、その①その②の続きを書いていませんでしたので、そろそろ続きをば!

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そんなこんなで会う約束は取り付けた私。 

当日、待ち合わせ場所でまっていると、でっかいトランクを転がしながら現れた夫氏。
そう、香川に帰る当日ですからね。

夫氏「お待たせしてすみません~!お昼たべました?」
私「うん、I君は?」
夫氏「あ、俺も済ませました。じゃあ、カフェかどっか入りましょうか。」

となったものの、そこはおしゃれなカフェがあるような街並みではなく、基本的にオフィス街と学生街…

まぁ「デートじゃない」という大前提で来てますし、そんなしゃれたとこじゃなくていいよな、と
近くにあったエクセルシ〇ールカフェに入りました。

ソファ席で向かい合ってお茶を飲みながら
大学時代の思い出話や、
夫氏の前の彼女との別れ際の修羅場(ほんとうにヤバかった…)、
それぞれの就活についての話、
今後の人生の話なんかをとりとめもなくしていたのですが、


もう30分も話すころには

「大学時代の私、どこに目を付けて毎日過ごしてたんだ」

と後悔と自責の念でいっぱいに。

結果的に自分の配偶者となった人物のことをこんな風に言うのも手前味噌というかお恥ずかしいのですが、
探していた人そのものだったんです!


特に恋愛の終り際の顛末(そしてそれをどう語るか)や、就職試験の面接の話なんかは、人柄や価値観、思考回路がはっきりと表れます。
その日話している限りでは夫氏のそれは私の求めている人柄そのものでしたし、
そのうえ話のリズムやテンポ、波長もしっくりきました
何気に描く家庭像まで一致しています。

「いわゆるビビビとはこのことか!」と理解した瞬間でした。

……あぁ、大学時代のつまらない恋愛の思い出全部返上するから、彼が入学する瞬間からやりなおしたい。


と、ドラマ『プロポーズ大作戦』での山Pのようなことを思いましたが、何分待っても三上博史さんは現れません。



そして忘れてはいけない事実、

夫氏には彼女がいるということ


上に紫の文字で書き連ねた数々の後悔と動揺、そして三上博史さんを待つ気持ちを抑えながら必死に平静を装って、

私「で、いま彼女がいるんだよね?○○ちゃんからきいたよ~。どんな人なの?」

夫氏「あ、そうなんですよ。ついこの間付き合い始めたんですけど、明るくて、何ていうかいろいろ自分でストレスも処理できる子です。
 前の彼女に振り回され過ぎて心底疲れたんで、楽ですね~!」


…そっか。いろいろ自分でストレスを処理できる子か…
私とは違うタイプだな。
ちーん

と絶望を濃くしながらも鉄壁のアルカイックスマイルのまま
「それは大事なことだよね。おめでとう。」と言葉を振り絞った私。


夫氏「でも、遠距離なんですよね。香川と○○(某地方)で、まぁめちゃくちゃ遠いってわけじゃないですけど、どうなるか分かんないです。中間地点で会う感じですかね。」

私「あ、遠距離なんだ。大変だね…。でも彼女がそういうタイプなら大丈夫なんじゃない?頑張って!」


一瞬で恋におち同時に失恋し、さらに相手の恋愛の応援までしてしまうという貴重な経験をしました。



そうこうしているうちに夫氏の新幹線の時間が迫ってきたのでお互いの連絡先を交換してお開きに。
夫氏「香川、来てくれたら案内しますよ~」
私「ほんと?ありがとう!一年後東京戻ってきたら、また○○ちゃんとかとみんなで飲んだりしようね」
お互いどこまで本気でどこまで社交辞令なのか分からない会話をしながら、
香川へと旅立つ彼を見送りました。


見送り後、一人東京に残った私は何とも表現しがたい気分に。

探して探して全然いないと思っていた人に、実は八年前に会っていた。感じの良い人だなとは思っていたけど、恋愛云々にはならなかった。そしてようやく気付いたときには二週間差で時すでに遅し。
神様、私のことがお嫌いですか?とずぶずぶ落ち込みそうになりましたが

「まぁでもこればっかりは仕方ないよな。お友達にはなれたし、私は私で東京でがんばるかっ。」
と気をとり直して


その夜の合コンに向けて気持ちを切り替えたわけであります。←



それでは今日はこの辺で

台風が近づいていますから、皆様身の安全と体調にお気を付け下さい!