アラサーライター吉原由梨の 「ようやく大人 まだまだ女」

フリーライター/コラムニスト、吉原由梨のブログです。 Webサイトを中心に執筆しています。 都内の大学法学部卒業後、 ITメーカーOL→ 研究機関秘書職→ 専業主婦→ フリーライター兼主婦 日々感じること、ふとしたことからの気づきを綴っています。恋愛と結婚を含む男女のパートナーシップ、人間関係、心身の健康、家庭と仕事、グルメや読書の話など。美味しいもの、マッサージ、ふなっしー大好き。 Twitter:@yuriyoshihara こちらもお気軽に。

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レストラン

先月、誕生日を迎えました。
普段はもっぱら家での食事orご近所ご飯を楽しむ我が家ですが、こんなときくらい!と奮発して、前々から気になっていた有名なミシュラン星付きフレンチレストランを予約。
本当は写真付きでお店の内装やメニューも紹介したいのですが、このあと続くエピソードでお店に迷惑がかかっては申し訳ないので、泣く泣く店名は伏せておきます。

当日、普段よりちょっときちんとおしゃれをして、お店にドキドキ脚を踏み入れると、品のあるエレガントな空間。
モダンすぎず、かといって重厚すぎず、オーセンティックでほどよく明るいフレンチレストランの佇まいです。

席に案内され、食前酒にバラのスパークリングを頼み、乾杯してコースを注文して一息。
お食事楽しみだねぇ、と期待に胸を膨らませていました。

わたしたちが着いた時点で席はかなり埋まっており、通路を挟んで右側のテーブルには、男女二人組が座っていました。パッと見、30代前半~半ばくらい。

最初はカップルだと思って気にもとめていなかったんですが、女性のほうの声がどんどんボリュームアップしてきて話が丸聞こえ。
どーもカップルじゃない。


それどころか、女性は「私は絶対○月○日までに籍をいれたいんだけど…、」
と話している。
別の誰かと婚約中らしい。
でもそれがどうやら何らかの理由で計画通りに進まないらしく、それを男性に相談してるよう。

ま、そういうこともあるよね。異性の方が客観的な意見くれることもあるし。

ちょっと声のトーンをおさえてくれないかなあ、と思いつつ自分達の食事に集中していたら、
男性がお手洗いにでもいくのか私の右横をすっと通りました。
何気なく目に入ったのは左手薬指の指輪。

あなた、妻帯者!?

土曜日の夜に妻以外の女性と二人で高級フレンチか。うーむ。

その後もコースを食べ終わっても次々にワインやチーズをオーダーしまくる女性。

その遠慮ない勢いと、頼んだくせに殆ど残す様子が目に入って、「相談してるわけだし、ここのお会計は女性もちなのかな」なんてぼんやり考えていました。

そうしたら。私がお手洗いに席をたっている間にそちらのテーブルもお会計を済ませたらしく、なんと全額男性が支払っていたとのこと。まぁ。
(ちなみにこちらのお店でコースを頼んでボトルワインをあければ、ワインにもよりますが4~5万はいきます)


その後店を出ていく二人はベタベタと(主に女性が)くっつきながら歩いていきました。

…違和感。


私は男女の友情は成立する派ですし、私自身、男友達と二人で食事にいくこともあります。

でも、星つきレストランにいくかと言われれば…
全額おごってもらうかと言われれば…
そしてベタベタスキンシップをするかと言われれば…

、です。

もう少し「スペシャル感」の低いお店にいくし、多少なりともお金は払うし、過剰なスキンシップはしません。
しかも、自分が婚約中というデリケートな期間。
もしあの二人が「そういう仲」なんだとしたら、婚約云々の話を延々と相談する感覚もよくわからない…


でもこれはあくまでも私の価値観で、世の中にはそれを何らおかしいとは思わない人もいるわけで。そして別にそれは他人から責められるべきことでもないわけです。(婚約者と、男性の妻以外)

いざ目の前で繰り広げられるとびっくりしましたが、「そういう人もいるよな」とするっと流せる柔軟さを身に付けたいものです。



好きじゃないけどね。




思わぬ余興が入った誕生日ディナーでしたが、お料理もお酒も素晴らしく、カトラリーにもすごくこだわられていて、非常に満足度の高い時間でした。
有名店にいくと期待値が高いばかりにがっかりすることもありますが、そんなことも全くなく。
とても足繁くは通えませんが、また何かの折りに思い出を作りに行きたいです。
ご馳走さまでした♡

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1994年発行の伝説のグルメ本、というかデート本に『東京いい店ヤレる店』という1冊がある。
あまりにストレートなゲスいタイトルだが、デートを成功させたい男性たちのニーズを見事にくんで大ヒットしたそうだ。

そして3年前、『新東京いい店ヤレる店』が18年の時を経て新しく発売され売り上げ良好だったそうだが、話題になりすぎて女性が先に立ち読みしてしまうため、それを参考に男性がデートを組んでもタネ明かし済みのマジシャンのようなもの…。
販売側もそれを見越して「この本はエロ本です」ととんでもないコピーを帯にデカデカと書いてその立ち読み抑止力を期待したわけだが、昨今の女性は強く、そんなものではひるまない。私は立ち読みしたし、グルメな女友達は自ら購入していた。

他にも『東京いい店、恋する店』や『誘いたい店』など各社こぞってデート向け飲食店選びの指南本を出している。


どうやら、いつの時代も「デートで女性といい雰囲気になるお店選び」は男性にとって重要な課題らしい。

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対する女性側の意見はまちまちだ。

「当然、好みをリサーチした上で素敵なお店を予約しておいてほしい。それくらいして当然。」

という人もいれば、

「さすがに東方見○録とかだと引くけど、そこまで気合い入りまくったお店じゃなくていい。でも歩き回るのはつらいから予約はしといてほしいな。」

という人、

「予約は別にいい。その時食べたいものとか、気分で探して入る。」

という人。実にバラバラ。

ちなみに
「自ら予約する」という人もいるが、恋愛初期においてこれはあんまりよろしくない気がする。女性が仕切ってしまうのは9割方のケースでよろしくない。

私自身はどうだろう?

恐らく、世の中の女性のなかでは
「男性が素敵なお店を予約してくれていて、お姫様のようにエスコートされたい」願望は強い方では無いと思う。緊張すると食欲も減るので、コース料理しか無いような敷居の高いお店より、アラカルトで気楽に過ごせるお店のほうがいい。

もちろん、好みや苦手なものを聞いて、予約しておいてくれれば心遣いがとてもありがたい。
おしゃれな店を探してくれていれば、それがその男性のキャラじゃなければないほど「一生懸命探してくれたんだな」とキュンとする。
いきなり激安チェーン店やファミリーレストランに入られれば「食に興味がないのかな?」と多少驚く。
店選びにはその人の心遣いと感性が出ると思っているので興味もある。

でも、予約しておいてくれなかったからといって「もう二度と会わない」なんて絶対思わないし、銀座コリドー街、神楽坂や四ッ谷荒木町なんかの風情ある街を歩きながら食べたいものを探すのも一興だ。

ただ、食事は気持ちよくしたい。そしてゆっくり寛ぎたい。なので、どうしてもイヤな店もある。
勘弁してほしい店の特徴を考えてみた。

●新宿歌舞伎町とか渋谷センター街とか、行くだけで神経が消耗するゴチャゴチャした場所はやめてほしい

●お店がうるさすぎて声を張らないと会話できないような店
学生のコンパでも職場の忘年会でもないのだから、静かに落ち着いて話したい。だいたい声を張り上げて話しながら食事する女性の顔はみっともなくなりそうで不安である。

●ごみごみしていて、隣のタバコの煙がこちらまで届くような店
私は嫌煙家ではないが、出来れば食事時にタバコの煙は吸いたくない。
あと隣の人との距離が狭すぎるのも苦手だ。

●清潔感のない店
テーブルがべたべた、グラスが曇ってる、お手洗いが汚い。など、衛生面で気持ちよく過ごせないお店。

恐らくこの4点をクリアしてくれていれば、お店自体にげんなりすることはないと思う。


第一、これは一緒に行くのが男性でも女性でもそうだが、メインディッシュは「あなた」である。(変な意味ではありません。悪しからず。)
美味しいものが食べたいから、ではなく、あなたと話したいから今ここに来ているわけで、お店はあくまでもその舞台セット、額縁である。
額縁やセットがすぐれていれば中身は一層引き立つけれど、それがなければ成り立たないわけではない。
肝心の中身の邪魔をしなければ、それ自体に強いこだわりはない。
要は、優先順位の問題なのだ。


極端な話、どこも満席でちょうどいい店が見つからなかったら、スタバで閉店まで延々おしゃべりしていたい。
そんな他愛もない時間が楽しいし、そんな状況も楽しめるような相性のいい相手に出会えたことが幸せだろう。


味音痴だと困ってしまうが、グルメをしたければカップルになってから一緒に店を探せばいい。「私ここいきたいの!」と雑誌を見せればいい。今はグルメアプリも充実している時代だ、ふたりでRettyにでも登録すればいい。

一足踏み込んだだけで酔えるようなお店で完璧にエスコートしてもらい、お姫様気分を味わうのは、数回お食事を共にする程度の方がお相手の時でいい。その際はメインディッシュは「あなた」でなく肉か魚をいただく。(笑)


人柄に惹かれている場合、重要なのは「あなた」と「何を話すか」だ。




…とはいえ!とはいえ、である。

私も女性なのでやはり
「この人は美味しいお店に連れていきたいな」
「この女性を変な店には連れていきたくないぞ」
と殿方に思っていただけるように、女を磨いておきたいものである。
結婚したので恋愛への発展は望まないが、それとこれとは別問題なのだ。

「あぁ、あの人はべつにどこでもいいよ。赤提灯で。」
では少々寂しい…。いや、赤提灯も美味しい。好きだ。長年の男友達との飲みなら全然OK。
一緒に仕事してて突然「無償に焼き鳥食べたいね!じゃあいく?」みたいなノリなら最高に楽しい。
でも、まだ付き合いの浅い殿方にいきなり連れていかれるとなんとも複雑かもしれない。


多分、日頃の行いと女磨きがモノをいう。
「東京いい店、落ちる店」とでも呼べそうな店に連れていきたい女になるべく頑張ろう。


今日のまとめ。大事なことなのでもう一度。
「どこで」「何を」食べるか、でなく「誰と」「何を話しながら」食べるかだ。









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