アラサーライター吉原由梨の 「ようやく大人 まだまだ女」

フリーライター/コラムニスト、吉原由梨のブログです。 Webサイトを中心に執筆しています。 都内の大学法学部卒業後、 ITメーカーOL→ 研究機関秘書職→ 専業主婦→ フリーライター兼主婦 日々感じること、ふとしたことからの気づきを綴っています。恋愛と結婚を含む男女のパートナーシップ、人間関係、心身の健康、家庭と仕事、グルメや読書の話など。美味しいもの、マッサージ、ふなっしー大好き。 Twitter:@yuriyoshihara こちらもお気軽に。

Twitter:@yuriyoshihara 

仕事

私は新卒で入社した企業を一年で辞めた。

原因はパワハラでもモラハラでもなく、外資系IT関連企業のスピード感とスケール感と業務量に、新人女子社員が体力的・気力的・能力的に追いつけなくて倒れた。ただそれだけのこと。

なので、企業側に落ち度は無く、むしろそこで叩き込まれた「学生から社会人になるための意識変革」がその後の仕事の役に立ってくれている。

 

◆徹底したコスト意識

入社直後の研修で叩き込まれたのは君たちはいまここに存在しているだけで会社にとってコストである」ということ。

研修を受けているだけで何も生み出さない社員に支払われる給料、企業が国に納める社会保険料、研修に必要な人件費、使用しているホールや会議室の光熱費、配布される資料の作成費、当然すべてコストである。

「一秒一秒、会社のコストを膨らませていることを十分に意識して、研修に励んでほしい。」

という初日の人事担当者の言葉をよく覚えている。

 

◆お金を「払う立場」から「もらう立場」へ

学生は、自分なり親なりが学費を支払って勉強している。が、就職すればお金をもらう立場だ。会社でやる作業は研修だろうがなんだろうが「お金をもらって」する作業である。悩むばかりで成果物を報告できない作業、長いばかりで結論の出ない会議などもってのほか。自分の行動が対価に値するものか常にチェックする。

大学生に毛の生えた程度の新入社員は、意識の180度転換を求められる。

 

◆納期に間に合わなければ0

仕事には納期がある。クライアントの満足度を高めるために仕事の質を高めたい、とどんなに熱心に作業に励んでも、納期に間に合わなければ何もしなかったのと変わらない。

学生の頃は、ちょっと締め切りをすぎたくらいなら熱意を示せばなんとかレポートを受理してもらえて、評価の対象にしてもらえたものだが、ビジネスシーンでそんなことが起きるのはまぁドラマの中くらいだろう。珍しいからドラマになるのだ。

「何が何でも納期は守れ。」

OJTで叩き込まれた。

 

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どれも超基本的なことだ。これを読んだ方は、当たり前のことを何を今さら、と思う方が大半だろう。

 

でも、意外とわかっていない人にも遭遇する。

病気退職して、次の職場に就職したとき、おじさま方の意識のゆるさに度肝をぬかれた。守られない納期、着地点の設定なしに開始して結論の出ない無駄な会議に何度いらついたことか。

文化の違い、で片づけてしまえば良いだけかもしれないが、私は新卒でこの2番目の職場につとめていたら、一生上述の3点を明確に意識できなかったんじゃないかと思う。

そしてきっと、「お金をいただいてものを書く」ということも趣味の延長程度にとらえて、納期もぐだぐだな、ダメフリーライターの代表になっていたことだろう。

 

だから、基礎の基礎を叩き込んでくれた最初の職場にはとても感謝している。

 

にもかかわらず、何もできない「コスト」のまま退職してしまいもはや回収の見込みのない不良債権状態になってしまって、大変申し訳ない。

しかもそんな不良債権人間に、退職後2年くらい経った頃だろうか。内輪の飲み会をやるから来ないかと声をかけてくれた。せっかくなのでと図々しいのを承知で行ってみると温かく迎えてもらえ、「今はあたらしい職場でなんとかやってます。」と近況報告をし、四方山話で大盛り上がりした。そして驚いたことに、解散後にマネージャーから「吉原さん、もう一度一緒にやりませんか?その気があれば、私は本気で迎えますよ。」というメールをいただいたのだ。

……なんと懐の広い。むだに高学歴なくせに何も貢献しなかった人間に、もう一度来い、とはなかなか言えない。

また同じことになるのが怖かったので丁重にお断りさせていただいたが、この恩は一生忘れないと思う。

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私がそこに社員として戻ることはもうないだろうが、いつか何かの形で恩返ししたい。その日を迎えるためにも、上述の3点をいつも頭の隅に置きながら今の仕事に励もう。

 


ということで、お仕事のご依頼まってます。(結局宣伝)

 

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先日、誕生日を迎えました。31歳になりました。

小さい頃は家に友達を招いてお誕生会を開いたり、家族でケーキを食べたりしたものですが、
成長するにつれてそれも次第にあっさりしたものになり、
大学時代はいつも前期試験の最中で誕生日なぞどうでもよく、
働き始めるともはやただのありふれた一日です。

今年は運よく、誕生日が週末。
アラサーの誕生日の何がめでたいのかという気もしますが、しっかり誕生日気分を味わうことにしました。

といっても、食事に行くくらいで特別なことをするわけではないのですが、なんとなく節目を気持ちよく迎えたくて、前日には家中を掃除し、原稿も提出し、頭の中の「あれやってないぞリスト」を片っ端から片付けました。



◇◇◇◇◇新しい世界に足を踏み入れた30歳◇◇◇


すっきりした気持ちで30歳を振り返ると、あっという間だったなと思うと同時に新しい世界が開けた年でもありました。
私は数年間、完全な専業主婦として暮らしてきましたが、30という年齢にいろいろと考えるところがあり様々な可能性をさぐっていたところ、webで記事を書くという思ってもみなかった道に足を踏み入れることになり、幸いいまも続けさせていただいています。

専業主婦がいやな訳ではないのです。体調に少々難のある私はいまフルタイムの仕事を持つのはハードですし、独身時代の仕事に疲れていた私に専業主婦という選択肢を提示してくれた夫に感謝しています。
でも、主婦業だけでなく何かをさらに生産したくなったというか、ありきたりですが社会との接点が欲しくなりました。
またあと10年経てば40です。そのとき「30代、いったい私は何をやっていたんだ?」と思いたくない、と強く感じました。子供がいれば間違いなくその答えは「子育て」でしょうが、我が家には子供がいません。となると、何か勉強するか、働くか…と考えるにいたったのです。

誤解の無いように付け加えますが、専業主婦が何も生産しないという意味では決してありません。家族のために家を整え、料理をし、家計を管理し、家の一切を取り仕切る。非常に価値のある仕事だと思います。休みもありません。
ただ単に、私が昔から欲張りな性格で、夫婦二人ぶんの家事をして余る時間を、もっと生産的に使いたい、精神の充足につながりそれが家計をたすけられれば尚よし、と思ったにすぎません。


そんな経緯で始めた「書く」仕事は、ことのほか面白く、脳のこれまで眠っていた部分を刺激してくれます。
自分の書いた文章をネットを通して1万人以上の人が読むという事実に震えたこともありましたが、「社会との接点」という当初の目的に敵っていると思います。



◇◇◇◇◇新しい一年の課題◇◇◇◇


こうして得られた有り難い仕事を、はあちゅうさんの言葉を借りればどう「進化と深化」させていくかが、31の課題でしょうか。

あと精神年齢を生物学的年齢に追い付かせること。

見た目年齢を進行させないこと。(切実)

そして、友人関係を大切にすること。

この歳になると友人それぞれ皆生活がまちまちで、女性は特に仕事、家事、育児、介護、どの組み合わせをこなしているかでそれぞれ興味も事情も変わってきます。色んなパターンの女性の見解を見聞きするとやはり違う立場だと理解し合うのが難しかったり、となりの芝生が青く見えたりするものだなと難しさも感じますが、お互いピリピリしたり疎遠になったりするのではなく「女」という大きい括りで想像力と寛容さをもって助け合えればいいのになぁなんて、そんなことを感じるのです。
幸い、それが叶っている友人が(多くはないですが)いるので、彼女らとの繋がりを大切にすることでしょうか。


最後にひとつ、簡単に人を信用しない(笑) 
物騒ですが、仕事をするようになり、Twitterもはじめて、リアルでもネットでも世界が広がれば接する人の数も増えます。私は基本性善説ですし人間関係は「良識」と「信頼」に基づくと信じていますが、世の中そんな人ばかりじゃないよなと改めて横っ面をはたかれるような体験が数件ありました。
そこまで大袈裟ではなくても、プロトコルの違う人間は山ほどいるのだと。
頭で分かっているのと、実際に経験するのとでは随分違いますからね。いい薬です。もういい大人なので、世の中には有象無象が溢れていることを肝に命じます。


穏やかに、(日々を丁寧に、心穏やかに)
健やかに、(健康第一)
しなやかに、(いやな人はかわす、純粋に傷つかない)
美しく、(内面も、できれば外見も)



そんな31歳の年輪をしっかり刻もうと思っております。


それでは、今夜はこの辺で♡



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忙しすぎる夫
私の夫は「リアル9時5時(朝)」といわれる業界で働いている。
午前中から働き始め、夜中タクシーで帰宅し、また朝まで自宅で仕事する。そんな生活を揶揄した言葉だ。
結婚して以来、平日に顔を会わせるのはせいぜい15分、という生活がほとんどだ。
週末も半分くらいの時間は仕事に費やしている。

もちろん、夫はその状況を承知の上で就職しているし、職業自体は、夫が長年努力して努力してやっと就いた職業だ。
そんな夢を実現した夫のことが誇らしくもあるし、尊敬もしているし、全力で応援している。

けれど、妻としては夫の心身が心配だ。

時々疲労がピークを越すと「やめたい…疲れた…」というので、
「職場を移れば?」というと
「路頭に迷う…」と言う。

いや、たしかにずっと無職だと私の収入じゃまるで足らないけど、何も今ほど働かなくてもいいよ!?そりゃ多少収入は減るけど…
自分で「十分やった」って納得したならやめたらいいよ。
と繰り返すのだが、いっこうにやめる気配はない。

年次があがって中堅になれば楽になるかと思いきや、一層仕事がふってきているようだ。もう最近は本人も家族も訳がわからなくなるくらい忙しい。



弱い妻
一方私は、体調が安定しない妻である。
命にかかわる病気ではないが持病があり、ときに生活に支障がでたり、行動が制約されたりすることがあり、悪い時期にはいると家事もままならず、実質的に一人での生活が難しいこともある。(本当に最悪の時だけですが)

そうなると、双方実家は遠方で近くに親族もいないので、家の中のことはまわらなくなるし、何より私が静養できる環境がととのわない。悩んで悩んだすえ、数年前にはしばらく実家で療養させてもらったこともあった。
そのときのことを思うと、夫に申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

私みたいな妻と結婚することはなかったんじゃないか、
別の女性と結婚すればもっと不自由しなかったんじゃないか。

自分のせいで、自分が愛する人の人生がダメになるのが怖い。離れた方がいいんじゃないか。

でもその思いを決死の覚悟で口にする度に、
「それも込みでゆりを選んだんだ。それで結婚したんだから、ゆりは存在してればいいんだよ。」
と泣きじゃくる妻に夫はいう。

その言葉を体現するかのように、夫は転職を考えたことがあった。今よりもワークライフバランスがとれて、妻と共に家にいられることを求めて。
具体的な話もいくつか来ていた。

ありがたいことこのうえない話である。「仕事したいのに妻が邪魔」ではなく、「妻のために仕事先を変える」という選択肢をとろうとしてくれた。
心底感動したが、実現にはいたらなかった。もちろん、条件面の事情もあるが、夫のこの先のキャリアを考えたとき、私は自分のせいで本人が納得してない方向転換をさせるのは嫌だったのだ。

「あなたが納得するまでいまの職場でたたかって、自分でここぞと思うときに動いてほしい」
そう伝えた。


そのためにも、私もしっかりしなくてはいけない。
評判のよい病院をさがし、食生活や体のケアに気を配っている。よい主治医に恵まれたお陰かここ数年は長期間療養を必要とすることもなく、時季によって波はあれど、なんとか東京での生活をほそぼそとまわせる程度には保てている。



二人の綱渡りと、大切な約束
とはいえ、
我が家の暮らしに、たぶんに綱渡りの要素があるのは否めない。これまでも、おそらくこれからも。
でも、その綱はきっと最初は絹糸みたいに細くて今にもちぎれそうなものだったかもしれないけれど、年月を経るごとに撚りあわされて確実に太く強くなってきていると思う。綱引きの綱くらいにはなっている。もしくはひょっとすると、単によりあわせるのではなく、名曲『糸』にあるように、夫の縦糸と私の横糸が織られていて、この先織り成す布が強く暖かく自分達を包んでくれるかもしれない


未来を予測することはできないが、ただただ力を合わせて1日1日過ごしていくのみだ


ただし、約束していることがある。
いくら「納得できたらワークライフバランスとれるとこに移ったらいいんだよ!」と妻が繰り返し言っていても、やっぱり大黒柱の責任感はずっしりくるんだろうと思う。過酷な状況で踏ん張ってくれてありがたいと感謝している。
でも、無理がたたって突然倒れるのがほんとに怖い。実際に倒れて辞めていった人も存在する。

真剣に体と神経がヤバイと思ったら粘らない。そうなったら納得とか関係ない。こじらせる前に絶対やめる!
妻が夫に絶対守ってと口を酸っぱくしている約束である

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最近プライベートで物凄く嫌なことがあった。
詳しく書くとややこしくなるのだが、端的にいうと信頼していた友人が理由もわからず去っていった。
私はあまり交遊関係を広く広く開拓していく方ではない。社交的ではあるし知り合いが増えるのは好きだが、本当に信頼できる心許せる友人はそう多くなくていいと思っている。そのぶん、そうなれそうな相手を見つけたときの喜びは大きい。

件の友人もその一人、だと思った。
知り合ってからの期間は短いものの、理解と共感を示してくれ、私も信頼をおいていた。それが最近、妙によそよそしいというか、消極的というか、距離をおかれていると感じていたのだ。はっきり拒絶されたわけではない。だが、以前とは明らかに違うのである。

日を追うごとにその実感は強まった。
キライになったならそういってくれればいい。
「もうあなたに興味がない」「気が合うと思ったけど見込み違いだった」「気にさわることがあった」
そう言われてしまえばこちらも諦めがつく。
だが、そうも言わないのだ。拒絶せず、かといって受け入れもせず、関心も示さず、ただただ静かに沈黙をもって遠ざける。
空気を読め、察しろということなのかもしれない。大人の付き合いとはそういうものなのかもしれない。でも私は納得がいかないし、純粋に悲しかった。
「私が手を離したらこの関係は終わるんだろうな」という予感が確信になっていく過程は、じりじりと真綿で首を絞められているようで、やたらと冗長な拷問のようだ。

思うに、私が幼いのであろう。空気を読むのも相手の心情を察するのも苦手ではないが、心を許した相手の前だとどうも心のガードを取っ払いすぎる。無垢な少女のようになんの用心もない裸の心で接してしまうため、不測の事態に戸惑ってしまう。相手の感情の変化に必要以上に過敏になり自分の感情まで不安定になる。
今回も、この件で限界に達していたとき、全く関係のない知人にとんだとばっちりをくわせてしまった。

それでもこの歳までなんとかやってこられたのは、相手の見定めを間違えなかったからだった。丸裸の心で接していても大丈夫という絶対的安心感のおける相手を、ほぼ直感で見極めてきた。周りからも「その洞察力と直感力はすごい」と誉められたし、自分でも少しばかり自信があった。

しかし今回は外れたのだろう。
あれやこれやと原因を考えても思考が空転するばかり。見る目がなかった、と自分を納得させている最中である。
少しばかり用心深くなれという天からの忠告かもしれない。


そんなこんなで心が荒みまくっていたのであるが、フリーランスにお盆は関係なく、夫も通常通り仕事なため、我が家にとってお盆は「ちょっと街がすいてるただの平日」だ。
折しも、幸運なご縁で舞い込んだ取材仕事の予定がガッツリ入っていた。

フリーのライターをしていると、基本的に作業は自宅でするし一人である。でかける必要もなければ人と会話する必要もない。もちろん集中力は必要とされるので悩みごとの思考回路は一時的に遮断されるが、どうしても気分が内向きになる。

しかし、取材となると出掛けていって人に会う。TPOにあった服装をし、ヘアメイクもして、名刺をもって「onの私」になるわけだ。
そして取材先で人と接し、新しい情報に触れ、これをどう記事にしようかと頭をフル回転させる。
どんなに前夜気分が荒んで眠れなくても、仕事関係の場でしけた顔は出来ない。

取材が終わったら、(記事の内容にもよるが)タイムリーな発信が望ましい場合は、ダッシュで記事に取りかかる。今回もそのケースだ。編集部に電話して翌日の朝の発信に間に合うには何時までに入稿すれば良いかを確認し、帰り道のスタバに入って昼食をとりながら組み込みたい内容と構成を手書きで練る。(私は構成は手書き派だ) 写真を整理し、ダッシュで帰ってPCに文章を打ち込む。

悩みごとの入る隙はないのだ。


入稿して一息つき、家事にとりかかるとやはりまた思い出す。
なんとなく、また連絡がこないかななんてどこかで思わなくもない。
でも、前夜までの悲壮な気分ではなく、どこか少し割りきった心で考えている。悲しいことには違いない、でももう仕方ない、と。
仕事を仕上げたことによる自己肯定感からなのか、アドレナリンのせいなのかはわからない。ただ、集中せざるを得ない仕事があってくれたから少し癒されたことは確かなのだ。

前にもこういうことはあった。
恋人にふられたとき、家族とひどくもめて酷い言葉を吐かれたとき。
もうダメだと思ったけれど翌日には仕事にいくしかなく、そこにはやるべきことが山積みになっていてそれを淡々とこなすしかない。キーボードを叩きながら無意識に涙が溢れてきて慌てて席をたったこともあった。
それでも毎日毎日出勤すれば、仕事の間だけはいやなことを忘れられ、忘れられる時間を積み上げていくうちになんとなく傷は癒えていく。
問題は解決しない。でも、少しストレスが和らぐのだ。


単なる「時間グスリ」ととらえることも出来る。
でも私は「仕事グスリ」だと思う。お金をもらって働くからには集中せざるを得ない。集中は思考回路の切り替えだ。悩みのど真ん中にいた自分を一瞬でも外側に連れ出してくれる。
それによって、悩みを客観視できるのかもしれない。

仕事でなくても、没頭できる趣味でもいい。外に出掛けていくことなら尚良い。
とにかく悩みのど真ん中から一旦逃れ、客観的に見られる機会を作るのが実に大切だと改めて思った。
ストレスの量は減るし、解決に向けた違うアプローチが見つかるかもしれない。


怠け者で決して働き者とはいえない私がこんなにも仕事に救われるのも妙な話だが、これまで体感してきたように、今回もこの「仕事グスリ」がじわじわと効いてきてくれるのを信じて淡々と働こうと思う。


そして同時並行で、人を見る目と直感を、30代仕様にグレードアップさせておこう。
こんなにも心をかき乱されるのは、もうこれきりで十分だ。






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猛暑中お見舞い申し上げます。
皆様、来る日も来る日も「高温注意報」ですが、無事にお過ごしでしょうか。
さて、今日はヤキモチや嫉妬の感情についてです。

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omochi


恋にヤキモチはつきもの。
若いころは「大人になったらヤキモチなんて無いのかな」と思っていましたが、全然!大人になっても変わりません。
好きな人が他の女性にやさしくしてれば拗ねたくなるし、自分への態度とつい比べてしまう…。
カップル間のヤキモチは、あまりに重たいものは相手の負担になりますが(例:①「私と仕事どっちが大事なの!?」⇒比べることじゃない ②「私以外の女の子と喋らないで!」⇒無理です)ちょっと拗ねる程度の軽いヤキモチであればむしろスパイスになって可愛いものです。

そしてヤキモチというのは、カップル間に限ったことではありません。

片思いでもヤキモチは存分に焼くでしょうし、それどころか片思いの自覚すらない時点でヤキモチを焼くことも。
「あれ、なんで私こんなヤキモチ焼いてるの?」と驚くところから自覚する恋もあります。



また、恋愛以外にもヤキモチを焼く場面はあります。

この場合は嫉妬と言った方が正確かもしれません。
たとえば、仕事面なら同期の昇進、友人の転職のニュースを聞いたとき。プライベートなら、久しぶりに会った女友達が綺麗になった、結婚の報告をうけた、趣味で成果が出たことを聞いた、そんなとき「おめでとう」の気持ちと一緒に嫉妬の感情を抱いた…そんな経験ありませんか?


ヤキモチや嫉妬は、愉快な感情ではありません。そのため、自分の中で否定しよう、消してしまおうとすることも多いはず。


でも、そのヤキモチや嫉妬の感情は、心の奥底からの素直な願望の表れです。

考えてもみてください。自分が何の感情も抱いていない異性にヤキモチを焼くことはありえませんし、出世したくないのに同期の昇進が妬ましいはずもありません。自分が「綺麗になりたい」と内心思っていなければ友人が綺麗になってもどうでもいいし、結婚のニュースはただただお目出度いだけです。
そこにヤキモチや嫉妬が存在するということは、自分が「こうありたい」「これが欲しい」と感じる気持ちが心の中にあるからです。


マイナスの感情ではありますが、自覚すらしていなかった自分の正直な気持ちに気づく大きなシグナルです。
ヤキモチや嫉妬を感じたら、やみくもに否定せず、願望実現にむけて動いて努力してみるきっかけ・原動力にしてみてはいかがでしょうか。



ただし一つだけ注意して見極めたい点が。
「隣の芝生は青い」とよく言います。単純に、他人のものがうらやましく見えているだけかもしれません。たとえば、自分の仕事も十分に充実しているのに、「転職した」と聞くとなんだかその方が決断力にあふれているように見えたり、自分にも没頭できる趣味があるのに友達のやっていることの方が価値あるように見えたり…。
そういった場合は、何の行動を起こす必要もなく、むしろ嫉妬をきっかけに自分の庭の芝生の青さをもっとよく自覚して愛でるべきでしょう。
本当に自分に不足しているから心の底から欲しているのか、自分が満たされていることに気付かず単に他人を羨ましがっているだけなのか。その見極めは慎重にする必要があります。



そこに十分に注意を払っても、「やっぱり私は○○したい!」「○○が欲しいんだ!」と心の底からのシグナルが出ているなら、それはもう行動の起こし時です。

本能的に、反射的に感じたヤキモチや嫉妬が原動力でいいのです。モチベーションに綺麗も汚いもありません。やっているうちに、きっとそのこと自体に夢中になっていきます。
もやもやしているより、動いてしまったほうが楽かもしれませんよ


ただし、恋のアクションは走り過ぎ厳禁です。押さない、焦らない、走らない。避難訓練並みの注意深さで行きましょう。。自戒も込めて。


それでは今夜は、この辺で。
猛暑の折、くれぐれもご自愛くださいね。

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