昨夜は、新卒で入った会社の同期の送別会だった。
IT業界の営業マンとしてバリバリやっていた彼が、全く別分野の仕事に挑戦するらしい。
そんな彼の送別をかねて、久しぶりに同期で集まろう!となったらしく、私も声をかけてもらったのだ。

「送別」といってはいるが、昨日集まったメンバーのうち半分は既にその会社をやめている。なので、送別というより…「激励会」のほうが正しいかもしれない。


昨夜集まったのは同期の中でもごく一部で、営業職採用のメンバーが中心だ。その会社は理系のメーカーで、同期150人中100人以上はエンジニアなど技術系採用、他に営業、管理部門など非技術系採用という内訳だったので、非技術系採用メンバーはひとまとまりになって、研修クラスを構成していた。
私は、3人しかいない謎の職種で採用されていたのだが(笑)とにかく非技術系だったので、その営業メインのクラスにいた。
約二ヶ月の間机を並べたそのメンバーが、昨日集まったのだ。


ちなみに私はそのメンバーのなかで「退職第 1号」だったので(恥)、ひっじょーに久しぶり(7年ぶりくらい)に会う人もたくさんいて、行くまでは「もはや覚えられてないんじゃない?」という疑念が私のなかで膨らみまくっていた(笑)
行ってみるとちゃんとみんな覚えてくれていて、打ち解けられたので、杞憂にすぎなかったのだけど。


元同期たちと話していると、

独身メンズたちの話はとにかく

ゲスい。

アライアンスレベルの彼女が三人いる

とか

いつ誰が泊まりにきてもいいように新品歯ブラシが1ダースはある

とか

ここに書くのは憚られるような話が出るわ出るわ。

やっぱ英雄色を好むはホントなのかしら…などと考えていれば、

一方でもう4才になる女の子のパパになってる同期も。
「もういっぱしの女だよ」と言っていた。そうだろうなぁ

あとは

すでに結婚
のち
離婚

まで経験して酸いも甘いも味わった同期。彼だからこそわかる夫婦生活のポイントを聞き出していた女性陣ww

あとは独身ですでに高級マンションを購入し、オリンピックバブルのピークに売り払って、バブル崩壊後に次なる物件を買いたいからその頃には結婚したいと語る同期。(ちなみに相手は未定)

とにかくいろいろである。

ちなみに女性陣は全員人妻だった。
これ、東京の総合職採用のコミュニティーとしては結構めずらしいんじゃないかと思う。



まぁこんな馬鹿話をしながらも、
それぞれの仕事の近況報告もするわけで、そちらは別の意味で面白い。

会社に残ってバリバリ営業畑まっしぐらの人もいれば、経理部門に移動した人、広報に移動した人、マーケティングに移動した人。7年もあれば一緒に研修をうけた同志でもキャリアパスはずいぶん異なる。

転職組はもっとばらばらで、
IT業界をわたり歩く人、「外資」というキーワードで移り続けいまはラグジュアリーブランドで財務をやる人、アメリカにMBA留学にいった人、ベンチャー企業で社会人のための教育ツール普及に取り組む人、主婦になった人、そして私のような秘書のち主婦経由で最近仕事始めましたな人。

実にバラバラなのであるが、
だからこそみんなの話が面白いのである。

皆いまはびこる「意識高い系」ではなく、よい意味で意識が高い。

それぞれ自己研鑽をつんでいるが、余計な力みやライバル心、へんな虚栄心もない。
お互いがお互いの道を尊重し、話を興味深く聴き、気になるポイントがあればどんどん掘り下げてもいくがおかしな議論にはならない。
スランプに陥ってる人がいれば笑い話にしながらも皆全力で励ますし、触れなくていいところには自然と触れない。
めでたいことは全力でいじりながら祝福する。

歩む道はそれぞれになっていくけれど、「互いの人生に幸あれ」と思いあってる空間である。(気持ち悪いかもしれないが、本当にそうなのだ)


そしてそれはやはり、入社して最初の数ヵ月を共にしたことが大きいのだろう。
最初の数ヵ月は、過渡期である。
ただの学生から、企業人に少しずつ変わっていく時期である。
もちろん望んで入った会社だ。でも人間、変化するときには多少なりともの不安や戸惑いを覚える。
そんな時期を朝から晩まで共にすごし、不安も戸惑いも共有し、一緒に卵からヒヨコくらいにはなった仲間は、それぞれ配属されてバラバラになってからもどこか心の支えだった。


メールでお互い愚痴ったり、集まって飲んで楽しんだりすれば、ふっと巣に帰った気分にさせてくれる存在だった。


昨日の主役も山のような送別品を抱えながら言っていた。
「やっぱり僕にとって新卒で研修をうけたこのメンバーは特別だ。いまでもこうして集まれるのが嬉しい。道が別れても、またいつでも会いたい。」と。


世の新卒同期仲間がどんな関係なのかはよく知らない。恐らく似たようなものではないかと思うが、会社によっては同期同士がギスギスしていて気が合わないというところもあるかもしれない。

だとしたら、

このメンバーを08年入社に採用してくれた人事部に感謝である。
私の人生に、(すぐやめたとはいえ)こんな暖かく、そして背筋をしゃんとさせてくれる彩り豊かな仲間を与えてくれた元弊社に、心からのお礼を申し上げたい。

人に恵まれる人生だ。


主役!
新しい会社でも持ち前の熱さと度胸と遊び心でご活躍を!
そしてさっさと彼女を一人に絞れ!ww


みなの人生に幸あれ



※ちなみに写真のタイトルは「両手に人妻」
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