今日、友達から結婚式のお知らせが届いた。
「結婚式やることになったよ!〇月〇日。つきましては、ぜひお越しいただきたく!」
平日昼間、バリバリ働く彼女からのLINEは実にあっさりしたものだ(笑)
それでも低気圧の曇り空に停滞気味だった私のテンションはガガーっとあがる。
「おぉついに!!おめでとう!!! 入籍も同時?」
「んーそこはまだ決まってない。はやく法的に認められたいわぁ。」
スマホの画面に彼女の顔が浮かぶようで笑ってしまった。
それにしても!である。
夏にランチしたときには、まだ白紙だった。
もう五年も付き合っていて、親にも紹介済み。ここ一年ほどは一緒に暮らしているのでまぁこのまま行けば結婚だよねという流れにはなっていたが、彼が近々海外に短期行く予定を控えていることもあって、具体的な日取りなんかはまだ全くだ、と。
「いま必死に外堀埋めてるの。」とメインのお肉をつつきながら言っていた。
どうやら夏の間に外堀どころか内堀も埋まったらしい 笑
結婚のニュースは誰のことでもおめでたいが、彼女のことだと喜びもひとしおだ。
◆◆◆◆◆
彼女と私は中学一年生で同じクラスになって以来の付き合いだ。クラスが同じだったのは実は中一と高三の二年間だけだったのだけれど、別れているときも便箋の裏(表だと罫線が邪魔で字数がかけないから)にびっしり小さい字で書いた手紙を毎日三枚ずつぐらい交換していた。
話題は恋の話から人間関係の悩み、テストの愚痴など…女子中学生によくあるごくごく一般的なもの。思春期の心の友である。
高校の部活も一緒で、高3の全国大会は二人で東京に行ったし、志望校も一緒だったから大学見学もした。
彼女が高3のとき全然勉強しなくて(笑)一年浪人してしまったけど、学部は違えどまた同じ大学に通った。
就職後はお互い忙しくて会うのはほんとたまーに。
でも会えば、なんというか飾らず本来の自分でババーっと喋れる。お互いの思考回路をよく分かっているから話が速い。変な遠慮もいらない。
貴重な存在だ。
でも不思議なことに、彼女と私の性格は全く似ていないのである。
それどころか、真逆に近い。
彼女は楽観的で大胆で、いきすぎるとテキトーで、度胸が据わっていて、豪快である。「緊張って何?」みたいなタイプ。
一方わたしは、悲観的で、心配性で、いきすぎると神経質で、度胸はあるが繊細である。「緊張して吐きそう。」ってなるタイプ。
たとえばどこかの城を攻めるとして、最終目標は天守閣。
彼女の場合は、外堀の百メートル手前から馬に乗って走らせ、外堀の手前から天守閣めがけてギャロップさせるような戦術をとる。
私はといえば、外堀から順番にスコップで(ショベルカーではないのがポイント)せっせせっせと埋めていくタイプだ。
物事へのアプローチが全然違う。
だから、私は自分の悩みなんかを彼女に話すと、思ってもみない方向からの回答が返ってきて、
目から鱗が百枚ぐらい落ちそうになる。
「え、そうくる!?」と。
こういうふうに書くと、一見気が合わないようだが、これがかみ合うから不思議である。
むしろ、この真逆さが肝なんだと思う。
同じような感性で同じような思考回路を持つ相手との時間は心地よいし、楽だ。
深く共感しあえるし、アドバイスもより腑に落ちやすい。
友人にはこちらのタイプが多い。
一方、真逆の相手だと目から鱗が落ちまくるが、
自分の色眼鏡も落ちる。
とくに自分の感覚や思考が偏り過ぎているとき、それをぐぐっと中庸に引き戻してくれる効果がある。
「あ、なるほどねー、そういう考え方もあるのか!」と。
どっちが正しいとか間違っているとかではなくて、単に「違う」だけ。
それぞれのアプローチで人生進んでいけばいい。
そして彼女と私は、お互いに足りないところを補い合って来たのだと思う。
「違うよね」ということは二人ともはっきり認めているし、そのうえでお互いをリスペクトしている。
あ、ただし過去の合コンで男性陣が「由梨さんはどんな人なの?」と彼女に振ったとき、
「うーん、何事も『わかってるな~!』って感じ。」と答えたのは勘弁してほしかった笑
全然かわいくないじゃないかー! 笑
◆◆◆◆◆
そんな大胆な彼女だけど、結婚に関してだけは乙女というかしおらしかった。
強引に押し切ることもせず、当初あまり結婚に乗り気でなかった彼氏の気が変わるのを辛抱強く待った。
人目なんて全然気にしない彼女だが、結婚だけはあまり遅くならないうちにどうしてもしたかったそうだ。
会うたびに「結婚したい結婚したい」といっていた(笑)
だから私は正直、彼女がいまの彼の煮え切らなさに愛想をつかして別の人とゴールインする可能性もあるな~なんて考えていたのだが、見事にいまの彼とゴールインへまっしぐらである!
よく粘ったー!本当によかった!
まぁ結婚してからが勝負本番だけどね、という人妻のリアルな呟きは、彼女が無事バージンロードを歩ききるまで、
独り言ととしてそっと胸にしまっておこう。
本当に嬉しい日である。
心を込めて、おめでとう。
18年来の友より。
「結婚式やることになったよ!〇月〇日。つきましては、ぜひお越しいただきたく!」
平日昼間、バリバリ働く彼女からのLINEは実にあっさりしたものだ(笑)
それでも低気圧の曇り空に停滞気味だった私のテンションはガガーっとあがる。
「おぉついに!!おめでとう!!! 入籍も同時?」
「んーそこはまだ決まってない。はやく法的に認められたいわぁ。」
スマホの画面に彼女の顔が浮かぶようで笑ってしまった。
それにしても!である。
夏にランチしたときには、まだ白紙だった。
もう五年も付き合っていて、親にも紹介済み。ここ一年ほどは一緒に暮らしているのでまぁこのまま行けば結婚だよねという流れにはなっていたが、彼が近々海外に短期行く予定を控えていることもあって、具体的な日取りなんかはまだ全くだ、と。
「いま必死に外堀埋めてるの。」とメインのお肉をつつきながら言っていた。
どうやら夏の間に外堀どころか内堀も埋まったらしい 笑
結婚のニュースは誰のことでもおめでたいが、彼女のことだと喜びもひとしおだ。
◆◆◆◆◆
彼女と私は中学一年生で同じクラスになって以来の付き合いだ。クラスが同じだったのは実は中一と高三の二年間だけだったのだけれど、別れているときも便箋の裏(表だと罫線が邪魔で字数がかけないから)にびっしり小さい字で書いた手紙を毎日三枚ずつぐらい交換していた。
話題は恋の話から人間関係の悩み、テストの愚痴など…女子中学生によくあるごくごく一般的なもの。思春期の心の友である。
高校の部活も一緒で、高3の全国大会は二人で東京に行ったし、志望校も一緒だったから大学見学もした。
彼女が高3のとき全然勉強しなくて(笑)一年浪人してしまったけど、学部は違えどまた同じ大学に通った。
就職後はお互い忙しくて会うのはほんとたまーに。
でも会えば、なんというか飾らず本来の自分でババーっと喋れる。お互いの思考回路をよく分かっているから話が速い。変な遠慮もいらない。
貴重な存在だ。
でも不思議なことに、彼女と私の性格は全く似ていないのである。
それどころか、真逆に近い。
彼女は楽観的で大胆で、いきすぎるとテキトーで、度胸が据わっていて、豪快である。「緊張って何?」みたいなタイプ。
一方わたしは、悲観的で、心配性で、いきすぎると神経質で、度胸はあるが繊細である。「緊張して吐きそう。」ってなるタイプ。
たとえばどこかの城を攻めるとして、最終目標は天守閣。
彼女の場合は、外堀の百メートル手前から馬に乗って走らせ、外堀の手前から天守閣めがけてギャロップさせるような戦術をとる。
私はといえば、外堀から順番にスコップで(ショベルカーではないのがポイント)せっせせっせと埋めていくタイプだ。
物事へのアプローチが全然違う。
だから、私は自分の悩みなんかを彼女に話すと、思ってもみない方向からの回答が返ってきて、
目から鱗が百枚ぐらい落ちそうになる。
「え、そうくる!?」と。
こういうふうに書くと、一見気が合わないようだが、これがかみ合うから不思議である。
むしろ、この真逆さが肝なんだと思う。
同じような感性で同じような思考回路を持つ相手との時間は心地よいし、楽だ。
深く共感しあえるし、アドバイスもより腑に落ちやすい。
友人にはこちらのタイプが多い。
一方、真逆の相手だと目から鱗が落ちまくるが、
自分の色眼鏡も落ちる。
とくに自分の感覚や思考が偏り過ぎているとき、それをぐぐっと中庸に引き戻してくれる効果がある。
「あ、なるほどねー、そういう考え方もあるのか!」と。
どっちが正しいとか間違っているとかではなくて、単に「違う」だけ。
それぞれのアプローチで人生進んでいけばいい。
そして彼女と私は、お互いに足りないところを補い合って来たのだと思う。
「違うよね」ということは二人ともはっきり認めているし、そのうえでお互いをリスペクトしている。
あ、ただし過去の合コンで男性陣が「由梨さんはどんな人なの?」と彼女に振ったとき、
「うーん、何事も『わかってるな~!』って感じ。」と答えたのは勘弁してほしかった笑
全然かわいくないじゃないかー! 笑
◆◆◆◆◆
そんな大胆な彼女だけど、結婚に関してだけは乙女というかしおらしかった。
強引に押し切ることもせず、当初あまり結婚に乗り気でなかった彼氏の気が変わるのを辛抱強く待った。
人目なんて全然気にしない彼女だが、結婚だけはあまり遅くならないうちにどうしてもしたかったそうだ。
会うたびに「結婚したい結婚したい」といっていた(笑)
だから私は正直、彼女がいまの彼の煮え切らなさに愛想をつかして別の人とゴールインする可能性もあるな~なんて考えていたのだが、見事にいまの彼とゴールインへまっしぐらである!
よく粘ったー!本当によかった!
まぁ結婚してからが勝負本番だけどね、という人妻のリアルな呟きは、彼女が無事バージンロードを歩ききるまで、
独り言ととしてそっと胸にしまっておこう。
本当に嬉しい日である。
心を込めて、おめでとう。
18年来の友より。