わけあって、ここのところ自分の恋愛遍歴を思い返している。
とはいっても、私は決して「恋多き女」じゃないし、ましてや「モテ娘」でも「魔性の女」でもなかったのでそんな山ほど思い返すネタがあるわけじゃない。でも、なんかいちいち濃い。いや、濃いですめばまだ良くて、どっかしら変……。

その証拠に、結婚披露宴のスピーチを大学時代の友人3人に頼んだら、集まって内容を練ったとき、「ちょっと笑えるネタもいれたいよねー」とオモシロエピソードを大学入学時まで遡って考えてくれたらしいのだけど、出てくるネタがどれもこれも結婚披露宴で喋るネタにはまずいだろ、という代物ばかりだったらしい。結局、「ゆりは、元ヤクルトの古田敦也さんが大好きなのに、『野球って、バット振ったあと右と左どっちに走るんだっけ?』と言い出すボケボケなところもあります」とそつのない話にしてくれた。
後日、お礼を言ったら、「だって話せるエピソードほんとなくて!!!笑」と爆笑しながら非難轟々で、ほんと彼女たちの良識に感謝だわ…といまでも足を向けて寝られない。

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恋愛なんて心のいっちばんやわらかい部分でするもので、いちばん無防備な自分が見えてしまうものだと思ってるので、もしかしたらみんなどっかしら変なエピソードばかりなのかもしれない。
(カッコいい恋愛だけしてる人なんて世の中どのくらいいるんだろう……?) 
それに一応私にも、ドラマみたいな感動的な体験とか、甘やかな思い出とか、心も体も引きちぎれるくらいつらい思いとか、王道(?)っぽい経験はある。でも、やっぱり、、どっかしら変。

これがなんでなのかがよく分からなくて、色々考えていたら、まず気づいたのは「私がおもしろエピソード作ってるんじゃなくて、殿方がつくってるんだ」。これ、責任転嫁だったらまずいと思って友達に確認しました(迷惑)。そしたら、「うん、そうだね(笑) なんか面白い人がどんどん寄ってくるよね」とのこと。やはり。
まぁでもそういう人を引き寄せてしまう私も、きっと変なんだと思うけど。

あともう一つ気づいたのが、私がこれまで恋愛したお相手は9割がた世にいう「草食系男子」。顔が猛烈に好みな肉食系男子に無性に惹かれたこともあるけれど、結局深く好きになって付き合うのは草食系男子が多かった。逆もしかりで、肉食系男子がデートに誘ってくれて何回かご飯食べたり映画を観たりしてみても、付き合うまではいたらないことがほとんど。
つまり私が好きになるのは、あんまり不器用過ぎると困るけどどこか「うぶさ」の残る男性で、同時に私に惹かれてくれる人もそういう男性だったので、恋愛シーンがどうにもこなれてない感じになる。
多分それが面白エピソードを量産してしまう最大の要因だ!ということに私の中ではなっています。

まぁリアルに変な人もいたんですけどね……ほんとに。(ヒマワリの花束をプレゼントしながら「二人の夏の始まりってことで」とナルシステイックに言われた時のゾワッと感は忘れられない。念のために断っておくと付き合ってもいなかった。)

でも、変なエピソードを量産してしまう自分の過去の恋愛を否定する気にはならなくて、相手の不器用さも自分のそれも含めて愛おしいと思っている。まぁそういう多少個性の強い相手を選んだの自分だし。

手練手管に長けたイケメンは「一夜の夢をありがとう」でよくて(贅沢言えば三夜くらいかな)、心があたたかくて○○にあふれてて○○家で○が低くてちょっと○○○な人が好き、っていう基本的なスタンスは、古田敦也さんを好きになった高校時代からずっと首尾一貫してるんだな好みって怖いなと思う今日この頃です。
(最初は伏字なしで書いてたんですが、自分の異性の好みを文字化して全世界にさらすって恥ずかしすぎるな、と思ってこうしましたスミマセン……)


ちなみに、誰も興味ないと思いますが、私の「結婚してほしい有名人」は、古田敦也さん→(大空位時代)→堺雅人さん→ふなっしー です。
ふなっしー、人じゃなくって妖精ですけどね。戸籍がないんで結婚できないんですけどね。